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きみでないのなら


永遠でないのなら、いますぐに壊したい。
もしも君でないのなら、誰もいなくていい。

 

はるか とおく響く

いつかの声が まだ、 影を落とす

 

ああ、どうか 綺麗なままでいて、と
願っては 何度も 手放してきた。

 

孤独をまとい輝く 星屑になれるなら、
君だけを想いながら、僕は凍えていよう。

 


はるか たかく響く

時を告げる鐘が、花を散らす

 

ああ、ずっと 降り止まぬ涙に
沈めてきた 想いを、すくいあげたい。

 

永遠でないのなら、いますぐに壊したい。
もしも君でないのなら、僕は、ひとりでいい。

 


欠けてゆく月がまた いたずらにわらう夜
落ちる目蓋の向こう 

夢の幕が、上がる


 


 

 

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