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11月号 

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アルバム [SLEEP HOUSE] 全曲ライナーノートメモ記録

米2018年11月10日に向け毎日一曲ずつ更新していました、「PhantomAria」サイト内ブログに掲載されているもののまとめになります

November 4, 2018

「SLEEP HOUSE」

 

不眠、過眠、悪夢、子守歌、睡眠不足、

「睡眠に問題を抱えている」、…という思い、モチーフもありますが、

何か、詩か文で見た

「眠りは死の姉妹≪はらから≫」

という一節が印象的で忘れられず、自分の中に根付いていて…

 

このアルバムは 自分にとって

直接的ではなくとも とても「死」や「虚無」と

その反転したような「夢」や

「生への ただ漠然とした全く具体的でない羨望や無責任な希望やあこがれ」が同居するような

紙一重な、白黒極端な表現のあるアルバムになったと思います。

 

 

 

今日から一日ボーカル曲をひとつずつ、それぞれおそらく違った雰囲気の

本当に気ままな拙い散文で綴ったものを、

「イト奇つうしん11月号」として公開していこうと思います。

気が向かれたときにそっと読んでいただけると幸いです。

よろしくお願いいたします。

 

November 4, 2018

 

ちいさないのり

 

 

・・・歌詞・・・

 

[太陽が のぼるとき

 空も知らぬ雨が降る

 窓辺から背を向けて

 闇の中へもぐりこむ] (READY / ALEC)

 

[はなびらが 落ちるとき

 青い瞳が ふるえる]  (あこがれ) (Mariaの瞳?)

 

[あの鳥が 歌うとき

 ひとつの眠りが終わる]   (Daniel)

 

「ねがったすべて」が あるような

夢の中に 閉じ込めて

もう、明日は来ないよと

やさしく 目をふさいでいて  (Sandra)

 

[満月が のぼるとき

 だれかが「祈り」を うたう (PRAY)

 星たちは きこえない

 フリをして ただ流れる]  (ねがいごと)

 

 

「ねがったすべて」 忘れさせて

眠りの中 抱いていて

もう、明日は来ないよと

やさしく 目をふさいでいておくれ  (READY /ALEC)

 

 

[三日月が わらうとき

 だれかの「祈り」が ひびく(きみでないのなら)

 掴めない 星たちは

 ただ 穏やかに 瞬く]   (Ash/灰色の幻影)

 

 

・・・・・・・

 

 

 

・記載した歌詞の色分けのように、各フレーズブロックごとに、

それぞれ別の視点(人物や曲)からのことを言い 漠然とひろいことを歌っていて、

でもどこか 世界観的に統一感のあるような存在の曲にしたかったです。

「ジグソーパズルのピースを、複数の絵それぞれから1ピースずつ寄せ集めてきました!」みたいな…

もジクソーパズルの絵を描いた人は同じで、なにか不思議なつながりを感じるみたいな…

 

あとタイトル含め、アルバム「PRAY」のこともやはり少し意識しました。

 

 

・「SLEEP HOUSE」というゲームがあるなら、タイトル画面かゲーム始まりのオープニングにかかっていてほしいような、

この館や世界観を代表するような曲にしたいと思ってつくったインスト「SILENT TRAGEDY」に

こうした詩をつけることができて良かったです。

まず大事な部分のメロディとリズムにあう言葉を探して定めて

、そこから前後の内容を考えていきました。

 

 

・「SLEEP HOUSE」の冊子(Fragments of~)でも書きましたが、

この曲は あの物語の中では「いにしえくに」の、ふるくからある童謡、のような存在にしました。

童謡ってみんな知っていて、小さ子でも意味もわからずに無邪気に歌っていますよね。

ときにこわかったり、残酷な意味もあるところも明るい声で… 

 

間奏のコーラスも子供達がたくさん歌っているのが、

どこかから響いて聞こえてくるようなイメージ 。

 

 

・二番サビの歌詞(「READY」つながりの)パートは、この曲の中で一番あつい思いを込めています。 

≪すべて忘れさせて、眠りの中抱いていて…≫

(「抱いていて」という言葉も歌詞で初めて使ったので、自分的にドキっとします) 

「もう明日は来ないよと」、というフレーズが直接的で強すぎるかな、とも思ったけれど

このふわふわした世界観の中 あえて突き刺すような一文になってよかったかな、と思います。

 

 

(そういえば最初の歌詞も「READY」つながりではじまりまっていますね、

呼んでもいない太陽が昇って、空も、誰も知らない涙を流す…)

 

 

・鳥の歌声がだれかの心の慰めになることもあれば だれかを残酷な現実に呼び戻すこともある、そんな

いろんな人物の、それぞれの視点や心情を歌いたかったです。

 

今までひとりの、ひとつの心情やテーマに絞り焦点を当てることが多かった気がするので… 

 

 

 


 

 

 

 

November 5, 2018

 

 

 

DO NOT DISTURB

 

 

 

・この曲も、「本気になればできる、でも今じゃない」といったようなメッセージの、

 

「私の朝はまだだよ(体内時計)」

「こんなのは僕じゃない。ホントの僕はこれじゃない、と 拒んでも 逃げられはしない(RESET)」

的な方向性の歌です。 

 

 

・孤独や「思い通りにならない現実」に苦しみながら、自分は「こう」ではないとブレながら、

でも「救い」を求めているのかといえば、
実際よくわからない。
「思い通りになってほしい現実」も「救い」がなにかもわかっていない。 

 

 

そしてとおくの

「きちんとしている《見せかけだとしても自分にとってはそうみえる》」

「楽しそうに笑いあっている《見せかけや騙し合いだとしても自分にとってはそうみえる》」

ひとたち、が

眩しすぎて、卑屈になっているような、 

自分がとても「そう」なれないから、混ざれないから彼らが嫌いだと思い込んで、

馬鹿馬鹿しいと軽蔑して、

自分のこともどうせ見下しているんろうと決めつけてかかっているような

「助けて、その手をぼくに差し伸べて」と とても言うこともできなければ、

彼らの近くまで頑張ってにじり寄って「ぼくも一緒に、その輪に入れて!」と言うことも、

「どうせ拒否されるのだろう」という最初から諦めきった思いから することができず

そう、そうやって拒絶されるのなら、受け入れられたとしても いつかどうせ見捨てられるなら

こちらから最初から何も望みはしない、こちらから願い下げだ、みたいな… 

 

ちっぽけないじけた心を誰にもさらけ出せずに部屋にこもって膝を抱えて、

「今じゃない」と「いつか」を待っている。

「いつか」って、やっぱり安易にぼんやり想像しやすいことは

「終わり(死)」か「始まり(新しい自分へ踏み出すこと)」とかかなと思います。

(でも時にべこべこなときって「新しい自分」みたいなワードに羞恥を感じて踏み散らかしたくなるし、

「自分はどう変わっても自分と切り離せない」と思っているので

やっぱり新しくもなることができない(自分や他者から「このひとは新しくなった!」と認識されたら

「新しくなった」と言ってもいいかもしれない…)

 

ん…なにを言っているのかわからなくなってきた…

 

 

 

・また「EYE」と逆ですね。「DO NOT DISTURB」も5年前くらいにできた曲なので…。

自分の中でEYEはやっぱり聖なる勇者みたいな曲かもしれません 

 

 

・「You may say I'm helpless/ hopeless」

救いのないやつと言えばいい、希望のないやつと言えばいい―

≪世捨て人と、くずだといえばいい≫、とうつむきながら

少しだけ笑っているような人物像が浮かぶサビ終わりが気に入っています。

当初は「useless」を2番に使おうと思っていましたが、ちょっときつすぎるかなと控えました。

「役ただず」、以上に私的にいろいろ感じるニュアンスがあり…)

 

「いつか見返してやる。見返して立場を覆してやる」というような気持ちと、

「このままくたばり果ててやる。

君たちはぼくを見世物にして、その本性をさらけ出して嘲笑ってくれればいい」

という気持ちが同居しているような。 

 

どこまでも卑屈な心は誰にでもあって当然でいいと思います。 

 

 

・あとは曲の旋律などのお話…

 

・間奏で、「READY」のフレーズが勇ましく入った後に「Nightmare」とつながっていくのは、

アレクとサンドラが不仲ですれ違いがあるものの、

「ふたりのエメラに対する愛情」、その気持ちの方向が同じだということ、

エメラを「救う」ために、二人はいつか協力しあえるという未来を表現したかったところでした。

(エメラにとっての「救い」が、彼ら双子が思い描いているそれと合致するとは限りませんが…)

 

 

・イントロの「コンコンコン」、のあとの「パーン」、という1音は、

三回のノックに対するエメラちゃんの返事のイメージです。

イントロなどで回数を繰り返すごとにその返事の音が上がっていくのは、

エメラちゃんの拒否の気持ちも上がっていくような感じ…

(感情的になるとひとの声ってどんどん高くなっていきますよね)

 

後奏、最後の8小節はもう一番高い音の返事だけで、音程も変わりません。こたえは

変えないという彼女の固い意地のイメージです。

 

 

November 6, 2018

 

 

 

 

Nightmare

 

 

(Nightmareのことは…アプリ「ROLE PLAY」で少し語ったので、

また別の方向の、悪夢の雑談的なお話しにさせていただきます…。)

 

 

 

・覚められない悪夢のループは本当に恐ろしい。

自分の場合は、現実と同じ部屋で、同じベッドからはじまって、

でも部屋がどこかおかしいことになっていて―

携帯や電子機器が壊れた音を立てて文字にならない文字を表示して、とても怖くて。

ガラス窓が割れていて、頭が痛くて、苦しい、

雨が窓から入り込んできて冷たい、部屋から出られない、

見えない何かに縛られているように身体が思うように動かない。

まるで「自分自身から自分を引き剥がす」かのように這って動いて、―

 

気付いたらまた同じベットの中。

悪夢のリセット、リスタート。

「強くてニューゲーム」じゃないけど、一度目と少し部屋の様子が変わっているのは

せめてもの救いを感じるかも。

けれどやはり自分の身体を動かすことから困難で…

 

 

アラームや通知音、着信音などの「現実の救いの手」なしには、

この悪夢ループからは本当に抜け出しにくい。

このひどいパターンは年に2~3回くらい観るかも。

夢だとわかっているのに「覚め方」がわからなくて抜け出せなくて、

このまま現実に帰れず死んでしまうのではないか、と思う。

このまま死ぬことがあるとしたら、現実にはなんて死因と判断されるのかなと、夢から覚めたとき思う。

 

 

・また普段の悪夢は「歯」の関連が多い。

歯がぐらぐらして、抜けていく。全部。とても痛い。

抜けた歯を抜けたことにしたくなくて、また隠したくて、口の中で留めてモゴモゴする。

その、歯の骨っぽい材質がこすれて冷たくカチャカチャする感覚までリアルで…

(これは週に一回以上は見る。もはやカジュアルな悪夢(毎回怖いけど))

 

(自分がもしかしたら歯が痛くなるほど食いしばって寝ているだけなのかもしれない)

 

 

・逆に「Nightmare」のMVのように、走り続ける悪夢はあまり見ないかもしれない。

自分が走り続けているのはいつも現実で、そう、いつまで走り続けるんだろうこの闇の中を、と

自分は、みんなは何を考えているんだろう、どこを目指しているんだろう、

こんな身体消え去ってほしい、肉体を捨て去りたい、

心だけに精神だけになって風に溶けてなくなりたい、いや、

心や精神ごとこの冷たい夜の闇の中に捨て去りたい、

と思いながら そんな思考を潰すかのように 爆音で

別世界に連れ去ってくれるような好きな曲を聴きながら ただ息を切らしてひた走る… 

 

 

・「この現実」はただの悪い夢で、

生まれてくる「自分というキャラクター」や「舞台設定・場所・時代」を間違えていただけ

とか、なんか… 例えば「次の 本番の現実」への予行演習みたいな、

経験値を積むための空想の舞台なだけで、

死んだときはじめて、しらない国のどこかで「おぎゃー!ばぶー!!」の

「本番の人生」がはじまるのかなと思うこともあったけれど

それもまた悪夢でしかなかった。

 

もしも死があるなら来世も何もなくて無であってほしい。

November 7, 2018

 

 

 Pillowman

 

 

・タイトルは「Snowman」のノリでこうなりました

・自分の中で「あこがれ」以外に唯一、毒のない やさしい曲です

 

・移動が楽しくなるような、というか移動時間がひとつの絵になるような

その背景の曲になって欲しかったのかもしれない… 

飛行機と空や、電車と線路や。その窓からのぞく、目まぐるしっく移り変わっていく景色や…

もしかしたら乗り合わせた誰かと誰かのすれ違うときや。

 

なのでこの曲のあらゆる音色はとても広い地(続いていく線路と空(航空路))に響いていく音な感じ…

 

(満員電車はちょっとしんどくてきついですね…) 

 

・その空にはふよふよ風船と気球が浮かんでいて…枕も一緒に浮いてるといいな、

なんかこう風船に括られてぷかーって(?) 

 

・あと上京したての時に作ったデモだったこともあるのか、

私的にやはり都会の街の景色が浮かびます

(なのでSLEEP HOUSEの世界観でも「あたらし国」を表題する曲になりました) 

 

・歌い方…
この曲をはじめて作った当時は、地声で歌う曲が全くなかったときでした。

自分の曲はわりと内面的だったり、「自分自身と話して/言い聞かせている/、

いもしない「きみ」という幻に話しかける」ような曲が多いのですが、
「Pillowman」は「呼びかける誰か」、の存在のある 自分の中では珍しい曲です。

なので「Where you go, Where you go?れ
と繰り返し問う出だしから、
誰かに「話しかけるような、語りかけるような」歌い方…声の出し方での表現ができたら、と思いました。

2番の「Fasten your belt〜」のブロックはちょっと「キリっ!」とした感じほイメージで歌っています。
飛行機に乗った時に「Fasten your belt」というアナウンスがあるのが好きでした。

(なんだか、標識なども含めてそういった短い定形表現文?みたいなのが好きなのかも…

「Do not disturb」とか、「立入禁止」といった感じの…) 

 

・色々常に思い悩み、電車やバスに乗っていても ぐすぐすひとり泣けてきたり、

「次留まるまで出られないんだ…!」と閉じ込められ息苦しくなるような、

目的地でもないのに衝動的に思わずすぐ降りてしまいたくなる不安定な時期が自分にもありました。

 

 

・いちご畑は…いいですね。そこは「墓」のイメージではないですが、

「The Beatles」の「Strawberry Fields Forever」にはエメラルド色の芝生の音色を感じています。 

 

いつかお墓やエメラルドの芝生、関連する曲、詩やメロトロン音色のお話をきちんとまとめて書いてみたいです…。 

 

 

 

・この曲の視点は「まくら」です。ふかふかで、

大切なひとたちに安らぎと眠りを安定してもたらしたい、

そして誰にも何にもそのひとの眠りを、素敵な夢見を邪魔させはしない(Nothing to disturb you)、

守りたいんだ、という強い意思のある、ぽよんとした「まくら」が主人公です…

November 8, 2018

 

 READY

 

 

・自分でも、自分の曲の中でたぶん一番「わくわくする」曲(期待、希望の姿勢があるからだろう)

 

…アレク君のイメージカラーは神秘の森や風の深緑色ですが

この曲自体は青ベースに、キラキラ光るピンク〜紫、マゼンタみたいな色

 

 

・最初は全英詞で「パジャマパーティ」を連想するフレーズがあり、それもお気に入りでした 

パジャマパーティーしたいですしパジャマで舞台に立ってもみたいです…

しいつかドレスコード : パジャマの……… 

 

 

・「眠りは死の姉妹」とはじめに書きました。 

 

本当はこの「READY」は「こころよい、夢のない眠り」への想いを歌っていますが やはり同時に

「死への準備/または期待、希望」への歌でもあります。 

「からっぽの忘却の先へ」は死への「あこがれ」。「死」は本当に何もないところだといいな、と。

「Nightmare」(曲)みたいに、「これは悪い夢で、覚めたらマシな現実がある、

こんな自分じゃなくなれる」という希望もなく、

もう二度と目覚めることのない眠りへの願望。 

 

 

・…【SLEEP HOUSE】の曲の構想のもとの思考は、全体的に《曲よりも》重く暗めかもしれません。

…というのは、少しだけ私的に意識していることなのですが、どんなに荒んで闇の中にいるような曲にも、

少しだけでもどんな形であれ「希望」や「救い」の部分を曲の最後の部分かどこかに入れたいと思っています。

絶望や苦悩だけで終わる、ような物語や曲も好きですし、

それがより現実や当然に寄り添ってくれる気持ちのときもありますが、

自分が作るものには真っ黒のものでも、一点だけでも光を落としたいと思います

その光がかえって残酷なものになることもあると思います) 

 

 

・ミススリープ像…

・なにかを純粋な気持ちと盲信する少年少女像はとても好きです。

特にその信仰対象が みんなが知ってるメジャーなカミサマ的なのとかでは決してなくて、

超マイナーかもしれないけれど、

まるで自分のためにだけひっそり存在してきた伝説みたいなものだといいです。

…出会えた、知ることができたことが運命みたいに感じるような…

自分が「ひとりじめ」できるような、

秘密をまるで その「あったこともない、自分を認識してくれたこともない」

その信仰対象と共有していると「錯覚」している気分になれるような… 

 

 

そうした人物が その崇高な幻想を崇め信じ続けるのも好きだし、

ふとしたときに「自分はこんなにも信じているのに!!どうしてあなたは見向きもしてくれない救ってくれない!」

みたいな勝手な思い込みの末 逆上して急に 価値観が反転したかのように崇めていたすべて軽蔑して

それまでそれを信じていた自分自身や自分の行いまでにもガッカリして

大事にしてきたものや守ってきた掟を自らの手で台無しにぶち壊してしまうのもいいし、

 

ふと 本当にそんなことをするまでもなく、

信じていた対象の価値や意味がその心の中でフっとなくなって、

脱皮した自分の抜け殻をなんともないように見捨てていくように、

ある意味で「囚われなくなって」自由に生きていく…ようなケースも好きです 

 

 

はなしがずれた!お前はいつもこうだ!! 

 

 

 

 

・アレク君はどこまで「ミス・スリープ」のことを信じて、「彼女にとってのいい子」であろうと努力できるのでしょうか…

November 9, 2018

 

Lullaby

 

 

 

・だれかの優しさや、おおらかな心に包まれたように感じたとき、

「ああ、この人の子どもになってみたいな」という感じ方をすることがありました。

 

 

 

・『なんともない、ありふれたファンタジーでも、

何度も聞いた物語でも、

あなたが読み聞かせてくれたら、それは魔法の呪文のように、甘く響くんだ。

 

「その物語」が重要なんじゃない、「あなただから」なんだ。

 

あなたの声だから、あなたの膝の上だから、

なんとも泣けないような場面でも泣けてくるんだ、

でもそのなんともない日常の場面ですら、自分にとってはもう日常じゃない、

なんともないことなんてないんだ、だからこんなにも涙がでてくるんだ…。

ただこのまま泣かせて、そんなぼくのことなんて気にせず、

物語を続けて読んでいて…』

 

 

 

・「Sing me a lullaby, the sweetest one,you know...」 

は好きな詩のフレーズからイメージを得たものでした。

(「その鳥が、知っている中で最もうつくしい歌(the sweetest one)を歌うとき~」という一節があって…

そこからEYEの歌詞の一部もイメージを得ていました:。…) 

 

 

 

・気づいたけれど、自分は「ひざまくら」に特別な思いがあるのかもしれない…

(「Pillowman」、「Lullaby」、「ESCAPE CELEBRATION」など…バブ)

November 8, 2018

 

wake up

 

 

・心の振れ幅が極端で、わりとよく虚無にも囚われがちな性格。

けれど、特別でもなく、ありふれた人並みの性質だと思っています。

 

 

 

・「もう何もしたくない、何も面白くもない、好きだったはずのものに魅力を感じない。 

そんな自分がつまらない。

そう、面白くなくなったのは世界じゃなくて自分だ。

『ぼくは、みたい』と うたうのは誰だ。

どれが本当の気持ちなんだ。どれも本当なんだ。矛盾に引きちぎれそうになる。

いつも非があるのは自分だ。非があって何か悪い。いや、なんだこれ…

意味がわからない自問も疲れるので考えるのもやめたい。

空想の世界に逃げようとも、本を開いて文字を見てもコトバの意味が頭に入らない。

だれがだれだか、だれが何を言っているのかわからない。 

 

≪思考という名の害虫が絶えず耳の中で煩く鳴き続けている。≫

 

眠れるものならずっと眠っていたい。

夢もない眠りから覚めないことも願うけれど、ブっとんだ夢でも見れたら

それも現実の退屈しのぎになっていい。

夢の中ではどこへでもいけるしなんにだって、別人にだってなれる、

現実を自分のことも忘れられていて、どんな不条理も許される。

もちろん、ときに理不尽な目にも合う。

痛みも苦痛もある。

けれど、「なにもない、なにも感じない」よりはいい。」 

 

みたいな気持ちとかだったり。 

 

 

・自分もやはり 植物が自然と光に向かって成長するように

何かしらの「光」や「救い」を求めいて、そちらに芽を伸ばしてはいるけれど 

「光」に じかに当たったら「その強さに影を失うほど焼かれて」しまったり、

「目が眩んで盲目になって、自分さえ見えなくなって」しまいそうな

おそろしいイメージも持っています。 

だから「太陽」「光」のことを、残酷な、冷たい存在だと歌いたい思いがあります。

(「ちいさないのり」でも、歌詞はじまりの「太陽」は残酷なものだと、

新しい一日を望まない人に強制的に現実を突きつけてくるものとして歌っています)

 

太陽はどこか絶対的な存在で、力で、すべてのヒマワリの首を思うようねじ曲げる、

…すべてのもの、花にもその光が必要ですが、

それが、その力と光が、

「あたらしい一日」を象徴する「朝」を連れてくる太陽が、

「どれだけあるたぐいのひとたちにとって残酷なものなのか」 

絶望的なものでもあるのかということを、静かに冷たく表現したかったです。

 

 

わたしは、月の光くらいのやさしい光のもとで

すやすやぽかぽかしていたいです…。

 

 

 

・曲名がすべて小文字なのもちょっとこだわりポイン

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※イト奇つうしん…毎月10日に更新、発行予定。

 普段はA4用紙裏表分の、いときのカオs…フリースペース。 紹介だったり、イラストだったり、漫画だったり、お話だったり。

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