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なかまはずれ
「音にあわせて さあ まわろう
 言葉も声も かき けして
 わすれてたのしい 輪になりおどれ」
 
きみは ひとりぼっちだね。
  
きみは 何を 待っているの?
音が止まるのを 待っているの?
      
ここに きみ の いすは ないよ。
はじめから
きみの いすは なかったよ
えがいていた
輪のなかに いたことなんて なかったよ
ぬけだして 
こっちへおいで
「音でいっぱい おもちゃばこ 
 言葉も声も うもれてく
 それでもたのしい 輪になりおどれ」
きみは なかまはずれだよ。
きみのばん を 待っているの?
そしたら歌でも うたうというの?
だれにも のぞまれぬ うたを?
きみのもとに 
はんかち は、ね おちないよ
えがいていた 
輪のなかに いたことなんて なかったよ
いちぬけて
こっちへおいで
よばれることない きみのなまえ
ぼく しってるよ
はじめから
きみは なかまはずれだよ
かくれんぼ は 終わらない
だれも きみを しらないよ
はじめから
きみの いすは なかったよ
はんかちは ね おちないよ
いたことなんて なかったよ
もういいよ
こっちへおいでよ
 
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